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記忘記 note/off note 2018-06-23


 

俄・酒場放浪記

昨日は久々に酒場をハシゴしてしまった。新譜『唄綵ー琉球弧を往還する謡たち / 大工哲弘 神谷幸一 金城恵子 徳原清文』(Disc Akabana / ASCD-2013)が出来上がってきたせいかな、なんだかひどく昂奮していたようだ。いつだって作品の完成はうれしいものだが、本作は久々のディスクアカバナー名義の作品だし、大工さんはじめ、たくさんの関係者の方たちと丹誠込めて作っただけによろこびもひとしおだ。本来なら、まずは関係者の方々の労をねぎらうのが筋なのだろうが、一人勝手に祝杯をあげちまったって次第(乞うご寛恕)。
ふりだしは高円寺、muiさんに頼まれたCD(『蓬莱行 / 大工哲弘』『瓶のなかの球体 / フォークパルチザン』)を手渡して、ホルモンを肴にホッピーを三杯。それから新宿ゴールデン街に赴き、行きつけのナベサンへ。店主・ナオさん相手によもやま話。シークワーサーサワーの杯を重ねてすっかりいい気分。すると、しきりに誰かと音楽談義がしたくなった。友人数人にメールして声をかけるも急の誘いでは応じられる人は皆無。普段なら「潮時」とあきらめて帰るものを気持ちの昂りおさまらず、久しぶりに池袋ぺーぱーむーんへ。扉を開けた瞬間に音楽に包まれる。ここはおれにとってのエスコラージ、音楽の学び舎だ。店主の山本一樹さんにはいろんなことをおそわったし、ここでたくさんの出会いを果すことができた。新譜ができるたびにまっさきに持参し、山本さんに聴いていただいたものだ。そう、山本さんの一言がどんな高評よりもうれしく、おれに大きな勇気を与えてくれたことだった(散々に酷評されて口論することも屡々だったが)。この日も『唄綵』を聴いて、「七〇になった大工さんの声はいいね。若い頃の力業ではない、深い味わいがある」。うん、長い言葉はいらない。うれしいよ、市井の名伯楽・山本さんからその一言が聞けただけで今宵は十分だ。あとはひたすら音楽。隣り合わせた初見のマーカスさんを交えて片言の国際音楽談義。ドイツ人で自動車エンジニアのこの御仁は、ブルーズが大好物で、最近ではサックス奏者・林栄一のアルトに痺れ、ライブの追っかけをしてるという。やっぱり、面白いな、ここは。山本さんが気合いで発している音の魂魄が「気」となって、一人またひとりと、ヘンな人を呼び寄せるのかな。まさに同時代のアンテナショップだ。おれも音楽制作を本格化したからにはまた足繁く通うことにしよう。もっともっと音楽の知見を深めるために、たくさんの出会いを果すために。そんなことをぼんやりと考えていたら終電間際。急いで池袋駅へ。しっかし、このタイムテーブルもまるで昔のままだなぁ。久々にいい夜じゃないか。

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