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記忘記 note/off note 2018-08-15


日々の泡 8.15 雑感


音楽家・篠田昌已は34歳の若さで逝った。篠田の音楽は個別の死をも乗り越えて語り継がれてゆくだろう。パーカー、アイラーも同じ34歳、ドルフィーは36歳でこの世を去った。が、大事なのはいま在る瞬間をどう輝かせるかで、長く居続けることではあるまい。刹那の音楽こそを。

2018.8.14


世界標準という発語に地球の形状は見えぬが小島の裏々隅々に宇宙が宿るのはなぜか。不変的真理が脈々と息づいているからではないのか。ならば、人間にとってグロバリゼーションは目のうつばりである。身土不二・梵我一如の法則を原理としよう。世界市民に納まるな、地球人となれ。



つげ忠男さんにお電話。お手伝いされてるご子息のジーンズショップも昨日から盆休業。「この三日間がチャンス」とばかりに体調不良を押してせっせと原稿描きに精出されてるという。世間では表現に携わる者は十把ひとからげに高等遊民のようにおもわれてるフシがあるが、内実は俸給生活者以上に時間のやり繰りに追われる日常。盆休みなんて有名無実、ないも同然だもの。そのくせ、収入は不安定だしね。好きじゃなきゃやってられないショーバイ。


ちょうど一年前のツィート。
いつもこの時期になると先に逝った人たちのことがよく思い出されるが、今年はちょっとちがう。「あのひと、体調が良くないと言ってたけど元気かな」とか「彼女の療養中のお母さんはこの猛暑に耐えられるだろうか」とか。生者のことばかりがさかんに気にかかる。ということは、こちらの世界よりあちらの方に近づきつつあるということなのかな。わがことながら皆目わからない。今年も妹は大学生の姪と高校生になった甥を連れてやって来た。 2018.8.15

@offnote_info 2017年8月15日
本日、終戦記念日(敗戦記念日と言うべきだろう)、妹が中学生の甥を連れてやって来る。ああ、お盆でもあるのか。この二つに何の因果関係もないはずだが、両者が結びついてこの国の戦後の精神風土にしっかりと根差した感がある。仏壇にはデラウェア、その一粒一粒が死者の貌に見えるよ。


尊敬する文芸批評 / 運動家・栗原幸夫先生、4年前の問題提起をシェアさせていただく。「敗戦」の現実はアジア的身体を捨象した「終戦」の虚構とすり替えられ「戦後」「民主主義」の護符となる。敗戦からわずか10年あまりで「もはや戦後ではない」、戦後はついにはじまらぬまま終結を宣言され今日に至る。さらに大衆運動の爪に火をともすささやかな成果さえ「戦後レジーム」として消却しようとするおぞましさ。この国の指導者と称する国賊共はこの国に蔓延する「歴史健忘症」患者ですらなく、確信犯の「歴史犯罪人」であることをゆめゆめ忘れまい。本日73回目の敗戦記念日。

われは尚悔いて恨みず
百度もまた昨日の彈劾を新たにせむ。
いかなれば虚無の時空に
新しき辨證の非有を知らんや。
わが感情は飢ゑて叫び
わが生活は荒寥たる山野に住めり。
いかんぞ暦數の囘歸を知らむ
見よ! 人生は過失なり。
今日の思惟するものを斷絶して
百度もなほ昨日の悔恨を新たにせん。
 (萩原朔太郎「氷島」より)

私にとって、8.15は間違いなく敗戦です。何に負けたのか? アメリカにか? いえ、「天皇の終戦」に負けたのです。日本人民自身の力で戦争を終結させ、明治以後のアジア侵略の歴史を総括し、その克服の上にアジア諸人民との関係を再構築するという課題は、どこからも提起されずに、私たちは戦後を迎えました。そして、「天皇の終戦」はいまも続いています。われわれはいまだに、あの戦争に決着をつけていないのです。それが私たちの「誇るべき平和の69年間」の実態なのではないでしょうか?

2014年8月15日 栗原 幸夫

2018.8.15

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