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AUR-18 日本禁歌集5 みちのくの戯れ唄 / 浅野梅若 鳥井森鈴 他


本作は当初、青森で制作されるはずであったが、当時は折からの「じょんがら」ブーム。民謡酒場で演じられていた即製の津軽民謡をきらい、秋田へと針路を変えての制作となったという。そんな事情を反映して本作は冒頭におかれた不世出の名手、浅野梅若による「荷方節」三味線独奏からはじまり、全編、秋田民謡で溢れている。「秋田音頭」「コッカラ舞」「バンバ舞」等、おおらかな歌声は庶民の真実の姿をつたえる。当時、制作者間の内紛からお蔵入りしていた名演が遂に陽の目を見る。本シリーズの白眉。(未発表音源) 2008年作品


1. 秋田荷方節
2. メッセージ
3. 秋田音頭
4. はなし
5. ドンドコドッケ
6. 秋田甚句~はなし
7. 長持唄
8. 三吉節
9. ひでこ節
10. コッカラ舞~はなし
11. バンバ舞
12. 六秋田漫才
13. ドンヅキ節
14. 伝兵衛ドド
15. ドンドンパンパン


『日本禁歌集』について
『日本禁歌集』は60年代後半から70年初頭、今は亡き硬骨のルポライター・竹中労の監修のもと、制作され、本邦初の本格的インディーズ・URCレコードよりリリースされました。『日本禁歌集』はタイトル通り、遊郭や料亭でひそかに歌われてきた春歌、座敷芸、艶笑小咄の類から社会&政治を風刺した抵抗歌に至るまで、巷間伝わる禁歌、民衆芸能を集成した画期的作品集でした。おおらかな性表現や自由な批評精神を損ないたくなかったためか、当時は会員頒布のみの限定発売(3000枚)という特殊なかたちでのリリースでした。のちにこの流通形態をめぐって既成の販路にのせての流通を希望したURCと、飽くまでも「アングラ出版」を主張した竹中労との間に亀裂が生じ、やがて対立、関係解消へと到ることとなりました。そのことによって当初、全七集を予定していた禁歌集は半ば四集をもって未完のまま頓挫したのでした。すなわち、第一集『ぴん助風流江戸づくし』第二集『波まくら淡海』第三集『沖縄春歌集 海のチンボーラー』を竹中監修のもとに制作されたものの、第四集『松鶴上方へそづくし』では竹中は制作にタッチせず(途中で放棄したのか?)、藤本義一が構成を担当することによってなんとか発売に漕ぎ着けたようです。そして、すでに録音&編集を終えていた第五集『みちのくの戯れ唄』はとうとう陽の目を見ることもなく、今日に至っています。
1976年、URCレコード倒産。しかし、80年代より、URCは「インディーズの先駆」として再評価され、往年のカタログは大手レコード会社よって幾たびもCD化され、「日本のフォーク/ロック黎明期」の貴重な記録として、その時代、時代の若者たちに熱く受け入れられ語り継がれてきました。しかし、度々のリイシューの機会にめぐまれたURC作品群ですが、なぜか「禁歌集」だけは作品化されることはなかったのです。
91年に竹中労他界。この作品集について詳しく語れる人もいまはいません。本作品集のインパクトによって小沢昭一監修の厖大なアンソロジー『日本の放浪芸』が登場したこと。70年代中盤に竹中労の力業によって本土に「琉球島うた」の豊穣な世界が紹介される、その端緒に本作品集が措かれたこと。このふたつのことを考えただけでも「禁歌集」のもつ重要性が際立ってくるのではないでしょうか。この国の大衆音楽/庶民芸能史にとって最重要な仕事であったにもかかわらず、これまでにほとんど語られることもなく、正当な評価もされないまま、「まぼろしのアルバム」になっている現状は残念でなりません。
『日本禁歌集』をなんとかCD化できないだろうか。積年の想いをわたしたちは行動に移しました。そしてやっと、マスターテープの在処へと辿り着いたのです。そこにはなんと、すでに散逸しているであろうと予想していた未発表音源『みちのく戯れ唄』のマスターテープまでもが寄る年波をかい潜り、朽ちることもなくきちんと保管されていたのでした。わたしたちはオリジナル・アナログ・マスターによるCD化という幸運にめぐまれたのです。
2008年現在、制作以来四十年近くの歳月を経た『日本禁歌集』を聴くとき。春歌や猥芸につきまとう一般的なイメエジ、「卑猥」「下品」、「鑑賞に堪え得ぬもの」、そんな印象をまったく受けなかったことは大きなは驚きでした。それとは反対に江戸期以来、民間に培われてきた庶民芸能における「洒脱」「粋」、「洗練」を強く感じたことでした。ここにはいにしえより庶民生活の中で育まれてきた健康的なエロチシズムはあっても隠微な淫猥さは微塵もないのです。情報が氾濫する現在、どぎつさを競えば、昨今の深夜番組や数多ある雑誌類、ネットのアダルトサイトほうがよっぽど直裁で「エロい」のですから。その意味で本作品集を春歌、猥芸のみに焦点を当てて鑑賞するのは些か見当はずれなことなのかもしれません。それよりはむしろ、本作品集に今まさに絶えようとしている庶民諸芸の原基(元の姿)をみることのほうがより重要なことではないのか、と考えるのです。
桜川ぴん助(かっぽれ・幇間芸人、第一集収録)、博多淡海(博多二輪加・寄席芸人、二集同)、嘉手苅林昌(沖縄春歌・島うた歌手、三集同)、松福亭松鶴(艶笑咄・落語家、同四集)、浅野梅若(三味線演奏・秋田三味線奏者、五集同)…、不世出の名人たちはすでに物故して、一代かぎりの至芸は滅び去り、まさに「伝説」になろうとしています。本作品集の収録時、名人たちはいずれも四、五十代。もっとも芸に磨きがかかり、脂ののりきった時期であったことをおもえば、この記録は奇跡とよぶほかはありません。この一事こそが、「なぜいま、『日本禁歌集』なのか」、という当然の問いかけにたいするもっとも有効な回答なのだと考えます。(2008.7.28)


監修:竹中労 装幀:竹中英太郎




本シリーズ全5巻をまとめてお買い上げのお客様には『別冊 note/ off note vol.1 日本禁歌集の宇宙』( 記忘記同人編/邑楽舎刊)を進呈いたします。


[試聴]
1.秋田荷方節 / 浅野梅若



AUR-18 日本禁歌集5 みちのくの戯れ唄 / 浅野梅若 鳥井森鈴 他

メーカー:off note / Aurasia
型番:AUR-18
価格:

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■ 商品説明

本作は当初、青森で制作されるはずであったが、折からの「じょんがら」ブーム。即製の津軽民謡をきらい、秋田へと針路を換えた。そんな事情を反映してか、冒頭におかれた不世出の名手、浅野梅若による「荷方節」三味線独奏からはじまり、全編、秋田民謡で溢れている。「秋田音頭」「コッカラ舞」「バンバ舞」、おおらかな歌声は庶民の真実の姿をつたえる。蔵入していた名演が遂に陽の目を見る。

■ 商品仕様

製品名日本禁歌集5 みちのくの戯れ唄 / 浅野梅若 鳥井森鈴 他
型番AUR-18
メーカーoff note / Aurasia
製造年2008年



MEMO みちのくの戯れ唄 2018 
当初、本作は『みちのくの戯れ唄』は竹中労監修による「日本禁歌集」第四弾として発表される予定であったが、制作者とレーベルの間で販路をめぐる確執があり当時は発表されず、永らく「蔵入り」していた曰く付きの音源であった。生前親交のあった竹中労さんからこの録音のすばらしさと「未発表」のままの無念さを具に聞いてよく知っていたものの当時の版元が潰れて久しく、半ば羨望し半ば諦めかけていたのである。「たまらなく聴いてみたい。しかし、この音源はおそらく生涯耳にすることはないだろう」と。それだけに、およそ38年ぶりに倉庫から発見されたマスターテープを実際に目にしたときの感動と昂奮はけっして忘れられない。10年経た現在も鮮明に胸中に蘇ってくるのである。 いま、録音から48年ぶりに本作を聴いて驚くのは「歌声」の豊穣さだ。わたしたちはじぶんたちの言葉をじぶんたちの呂律に乗せて、じぶんたちの声で運ぶ術を本源的に会得していたのである。それは祖たちから受け継いできた尊き「心の財」である。それをいつのまにか、「無用」のもののように粗末に斥けたり、「散財」してしまったりして、いまや跡形もない体たらく。わたしたちはわたしたちの内に「心の財」をもういちど、積み上げてゆくことができるだろうか。間に合うか。わからない。が、往く途に迷ったときは一旦「原点」へ、その初志に立ち還るしかあるまい。ここに記録された「唄」をひとつの道標として、いま・ここからふたたび歩き出してゆくしかない、制作者のわたしはそう思い定めているのだが…。

[追記]
2011年3月11日。わたしたちの同時代史のなかで特筆すべきけっして忘れられない一日である。あれから7年、また「3.11」は廻り来る。その間に、どれだけの「復興」が成し遂げられただろうか。被災の記憶もまた丹念に記録されねばならぬ。未来への物語として。心の傷口を抉るような痛みの伴う作業。が、未来永劫、この日のことはけっして忘れてはなるまい。歴史はいつでも非情だが、歌声は心の痛みを和らげ傷口をやさしく癒してくれるだろう。「復興」という事業にとってわたしはついに無力である。が、こんな非力のわたしでも唄による「心の復興」ならいささか寄与できるかもしれぬ。いくつかの友人たちの貌が思い浮かぶ。さぁ、共に歌い笑い、共に生きよう。 2018.1.22 神谷一義(オフノート)


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