カートをみる マイページへログイン ご利用案内 お問い合せ お客様の声 サイトマップ
RSS
OFF NOTE CD NET SHOP
off note  DISC AKABANA  Katyusha MISORA RECORDS
〈オフノート/ディスク・アカバナー/華宙舎/ミソラレコード/邑楽舎〉CD通信販売
INFO
TEL 03-5660-6498   MAIL info@offnote.org 
[お支払方法]
郵便振替・銀行振込・代金引換・クレジットカード・コンビニ・電子決済
送料無料

記忘記 note/off note 2020-03-27

星の原っぱの在処を照らすひかり

2017年のMEMO。この拙文を綴って二年半近く経ったいま、ここにあらためて付け加える多くの言葉をもちません。ただ、関島岳郎・中尾勘二Duo演奏は現在、コンポステラをめぐる同時代の死を乗り越えて、生き生きと力強く未来を志向しているとだけ。その充実ぶりはきっとコンポステラ(星の原っぱ)の所在を、フォトン(ひかり)が明々と照らしてくれたからにほかならないとおもっています。世界的危機に直面しているいまだからこそ聴いていただきたい、迫り来る幾多の障害に応戦し水平の未来社会実現に挑戦する勇気と活力を与えてくれる音楽です。 2020.3.28

本作は篠田雅巳七回忌にあたって制作された。昨日の投稿で、篠田昌巳が逝ったあと、中尾勘二・関島岳郎組の演奏になにかが不足しているような感じがつきまとったと綴ったが当然だろう。すぐれた演奏にはすべて組織論がある。コンポステラは篠田・中尾・関島、この3人でしかあらわせない音の交換(交感)による「磁場」があり「作風」があり「話法」があり、それらが綾なすアンサンブルが確実にあった。けれども、音の座の真ん中でホスト役を担っていた篠田が突然いなくなってしまったのだ。痛いなんてもんじゃない。二人にとってその痛恨はいかばかりだったか計り知れない。
二人になったとき、中尾・関島の演奏は「対話」を指標としただろう。が、盟友を喪ったあとの「対話」はしめりがちで、どこかぎこちないものだったにちがいない。本作では篠田が生前最も尊敬していた音楽家・林栄一が助っ人を買って出てくれたことによって、コンポステラの音による交感、「磁場」「作風」「話法」のアンサンブルは生き生きと甦り、音楽は「反射する道」をふたたび力強く歩き出すことができたとおもっている。いま、関島岳郎と中尾勘二はどんな「対話」を交わすのかな。たぶん、そこにかつて喪失感やぎこちなさはないだろう。篠田の魂は二人の音楽に厳然と溶け込んで生きつづけているのだから。
このアルバムの共同制作者は篠田昌巳実姉・佐竹美智子さんである。佐竹さんはわたしの良き相談相手であり、たくさんの勇気をいただいた。その恩人もいまはもういない。わたしは真摯に「対話」する相手を喪ったのだろうか。そう、たしかに。けれども、傍らには関島岳郎さんと中尾勘二さんが居る。これからもこの二人と、そしてコンポステラ=「星の原っぱ」の仲間たちと共にわいわいやりながら歩きつづけてゆくだろう。「反射する道」を「一の知らせ」が示す方へ。(2017.11.15)

コメント

[コメント記入欄はこちら]

コメントはまだありません。
名前:
URL:
コメント:
 

ページトップへ