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記忘記 note/off note 2020-11-04


ブルーズの裂け目から

米国大統領選投票が始まった。4年前のドナルドトランプの登場はたしかに「アメリカの夢」の影に隠れた「忘れられた人たち」の存在に気づかせてくれたけれど、この男はその人たちに手を差しのべてもけっして救いはしなかった。ただ、都合よく「取引」に利用し「分断」の尖兵として使役してきただけのように映る。彼の政治(ビジネス)が奏でたのは断じてプアホワイトのブルーズなんかじゃなく「アーリーアメリカン」ミドルクラスが愛好する甘味な夢を謳った流行遅れのバブルガムポップのリバイバル(焼き直し)にすぎなかっただろう。割れたレコード盤のように夢の破片が「現在」に突き刺さり、新しい歌が多くの人々の心に響かなくなったのは悲しむべきことだけれども。間断なくおこなわれてきた世界の改作が人類自らの現在と未来とを軽く引き裂くのはなんとも皮肉だが、立ちすくむことはない。「分断」の裂け目から垣間見えるものこそ複雑怪奇な諸相を顕現する根源の実相なのだから。ならば、目を逸らさずにじっと見据えればいい。そこに獲得されるべき新たな「 混民族共和国」のヴィジョンが逆さに浮かび上がってこよう。そして、そこに現在もこの国(ニッッポン低国)を覆う「近代」という擬制に仮装された封建制の軛もまたオーヴァーラップするはずである。当分の間は選挙結果を固唾を飲んで見守ることになりそうだが、ヤキモキばかりしててもしょうがないから、豊浦志朗『叛乱アメリカ史』でも再読するかな。2020.11.4

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