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記忘記 note/off note 2020-11-11


春歌という挽歌

長いことごぶさたしている知り合いのTさんよりメールが届く。執筆中の論考の出版斡旋の依頼だ。論考の内容はズバリ「春歌」。私にとって興味のないテーマではないが「春歌」がいまはたしてどれほどの人たちに関心を持たれているのかと考えて俄かに思い悩む。現在、大学のコンパなどで「春歌」が歌われることはほとんどないのではないか。私自身、酒場で「春歌」を歌うシーンに出くわすことはほとんどない(80年代頃まではよく見かけた)。最近は新宿ゴールデン街の酒場で年配の人が酔いにまかせて歌うのをごくごくたまに目撃するだけで、春歌が公然と(あるいは秘めやかに)歌われる「場」はほとんど消滅してしまったと言っていいだろう。春歌が「フォークロア」の研究対象となり、春歌を歌う光景が「都市伝説」と化してしまった現在。歌が人間の閉ざされた身体を解放しながら全体へと到る回路は最早閉ざされてしまったのかもしれない。時代の趨勢とはいえ、それはやはり悲しむべきことなのだろう。この国にもかつて肉体(観念の遊戯も含めて)の黄金時代があった。春歌という一時代の挽歌。もしどなたか、Tさんの「春歌」論考にご関心がある出版関係の方がいらっしゃいましたらどうぞお声がけくださいますよう。ご一読の上、ご検討いただけましたら幸甚です。Tさんになりかわりましてよろしくお願い申し上げます。

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