記忘記 note/off note 2022-01-08
2022年の初夢
今年3月で61になる。自分がこの年齢になるとは想像もしてなかった。若い頃は誰もが夢見がちだが夢みるにも気力と体力がいる。「進むべき道を失った時に必要なのは夢。将来ではなく現在の」魯迅の言葉がコロナ渦中ならなおさら胸に沁む。焦がれ灼き尽くすように今を夢見るよりないか。たとえ悪夢の連続でも。
今年も多くの方から年賀状を頂戴した。目を通すもコロナ禍の折柄か近況・抱負が乏しく儀礼的な印象を受けた。だが沈黙は雄弁・文面の行間から各自の苦闘や決意が滲み出る。新年早々泣き言や苦境を述べるのは野暮だからね。予定は未定でも同時代の新たな共同性や表現が着実に芽吹いていることを確信する。
2022-01-08 22:51