記忘記 note/off note 2022-01-13
全体音楽へ
近所の書店新刊コーナーに一際目をひく大部一冊。橋本治著『人工島戦記』。惹句には「空前絶後・前代未聞の全体小説」とある。サルトルが先鞭をつけた全体小説の概念に全体音楽という思いつきを重ねてみる。あらゆる表現が全体を求められている今。新たな共同性を謳う全体音楽の創造こそをと心に誓う。
いま全体音楽が可能かどうかは不明だがショスタコーヴィチなぞはさしずめそう呼ぶに相応しいか。二〇世紀が戦争と革命の時代だとしたら彼の交響曲は身内に砲声や行進の跫・建設の鎚音が鳴り響く。が・我ら同時代の全体音楽は全体に奉仕し収斂されるのではなく生き生きとした個の集合が全体を構成するものでなければならぬ。
外付DVDドライブがうまく読み込まないのでレンズクリーナーをかけようとするもいくら探せど見あたらず結局購入。前回不調だったときも見つからず新規購入したのに。クリーナーばかり3つもあってどうする(泣)。あとで3つの価格を足せば新しいドライブが買えたなと気づいて全身脱力。今晩は早く寝よう。
2022-01-14 07:37