記忘記 note/off note 2023-01-18
歌が聴こえてくる場所
BS番組でばんばひろふみさんが往年のヒット曲を懸命に歌う姿を観た。70代を迎えて高音が思うように出ず悪戦苦闘していた。そこに新作録音に苦戦中の大工哲弘さんの姿が重なる。だが大工さんに悲哀はない。老いの変化を楽しんでるかのように見える。苦しみつつなお・老いの中に新しい自分を見出す喜びがつたわってくる。
早川義夫『この世で一番キレイなもの』(1994年〕を久々に聴き直して涙する。気づけば早川義夫さんの復活とオフノートの出発は同時期だったか。早川義夫復活の奇蹟は私たちに歌は巧拙を超えた裸の魂の表出であり生命の迸りだということを思い出させてくれた。「歌は歌のないところから聴こえてくる」いまいちどその場所に立ち帰らねば。
2023-01-18 14:49