記忘記 note/off note 2023-01-24
懐しい響き
山本周五郎の短編に『あんちゃん』というのがあるだろう。34年前に亡くなった親父は長男の私をあんちゃんと呼んだ。昔の東京下町では年長者が総領息子や若iいものを・弟妹たちが兄をあんちゃんと呼んだものだ。主に職人世界で使われていたと思う。澤田隆治先生の助手だった若い友人も初対面の北野武さんにあんちゃんと呼ばれて喜んでたっけ。あんちゃん。今はそう呼ばれることも呼ぶこともないが耳に優しい懐しい呼称だ。言葉の響きに子供の頃に聞いた親父の声が蘇る。
2023-01-24 12:31