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記忘記 note/off note 2018-12-02




本日、企画展「ショーケース オフノート」(西荻FALL)最終日。展示と並走して綴ってきたこの「極私的作品紹介」も本投稿をもって最終回とさせていただきます。最後はやっぱりこれ。

オフノート最新作。2017年のある一夜の記録です。当夜の企画者・不破大輔さんのリクエストは「演歌の心」というもので、実際にライブでは艶歌も何曲か演奏されましたが、本作をまとめるなかで艶歌の演奏は外されてゆき、「歌の不在」と取って替わるように一つのテーマが浮かび上がってきたのです。それは「風景の死滅」というものでした。従来、艶歌の魂(ソウル)は「土地」としがらみながら生起してきましたが、「歌」が生成される磁場がほとんど機能しなくなっているのが現在です。喪われ死滅しててゆく風景、昨今の艶歌の不調はこの間の事情を雄弁に物語っています。だとすればわたしたちがいま、真摯に向き合わなければならぬのはなにか。いまなすべきは「歌の不在」を「非在の歌」に転倒すること、当夜の録音を繰り返し聴きながらそう思い到ったのでした。「御一新」以来、150年。江戸から東京へと移り変わり、今日この瞬間に至るまで刻一刻と転変し転変する魔都・東京。その千変万化の諸相を活写すること。長い間、ジャズの常在戦場にあって、絶えず真の「自由」を模索して即興性を鍛え上げ強化してきた原田依幸と川下直広ならそれができる。二人の演奏家が繰り出すバネのようなイメージの瞬発的喚起力はめくるめく「東京万景」を走馬灯のように映し出します。かつては誰もが歌っていながらいまでは誰も歌えない歌、「艶歌の魂」の原基がここにあります。そしてこの黒々と存在する「原点」こそ、国際艶歌主義の根拠地なのだとおもわずにはいられません。 2018.12.2


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