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記忘記 note/off note 2019-01-11



死ヨ来タリテ我ト遊ベ

湯村の杜竹中英太郎記念館・竹中紫さんの投稿で外山武成さんのご逝去を知る。外山さんは元・月刊総合誌『潮』編集部に勤務して竹中労さんのご担当をしていた方だ。随分久しく音信不通だったが、20代のころはたいへんお世話になった。たしか85年ごろだったか、外山さんのお父様のお通夜にも竹中さん、秘書・石原優子さん(お二人とも故人だ!)と伺わせていただいた。外山さんがご担当された竹中さんの『潮』大河連載「聞書 庶民烈伝ー牧口常三郎とその時代」は竹中さんが命を削って会得したルポルタージュの方法凡てを注ぎ込んで挑んだ畢生のライフワークであり、代表作のひとつだとおもう。いまでも全四巻をそばに置いて何度も読み返している我が生涯の座右の書だ。それも外山さんの陰徳あればこそと感謝は尽きない。紫さんのお話では、昨年の前半からご体調を崩し、病名を知ったあとは一切の治療を受けず、二ヶ月後に忽然と逝かれたという。いつも笑顔を絶やさぬ柔和な表情だったが、温厚ななかにも何が起きてもけして動じない大人の風格が滲む方だった。竹中さんは何事にも物怖じしない外山さんのご性格を評し「あの肝力は軍人たったお父様の血をしっかり受け継いでいるのだ」と語っていたことを思い出す。「死ヨ来タリテ我ト遊ベ」来るるべき最期の瞬間を抗わず静かに受け容れた外山さんらしい潔いご臨終の振る舞いになんだかすこしほっとしたような気持ちになった。今頃、外山さんの霊は竹中さんの霊と再会し、親しく語らっているだろう。外山さん、お世話になりました。どうもありがとうございました。恩人・外山さんの早すぎるご逝去を悼み、慎んでご冥福をお祈り申し上げます。 2019.1.11

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