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記忘記 note/off note 2019-03-16



翳像装置としての「場」

つげ忠男×中里和人二人展『初編の風景ー光と闇の間に浮かぶもの』(京都・現代美術制作所 アニュアルギャラリー)本日8日目。
本企画展の会場となっている現代美術制作所 アニュアルギャラリーは京都長屋の一角にあり、元は織屋の作業場だったという。この会場を紹介してくださったのは写真家・中里和人さんだ。前日の設営を終え、展示作品が所狭しと並べられたとき、この企画展はこの空間をおいてほかに考えられないと感じ入ったことだった。光綾なす表通りへ絶えず翳や暗闇を放射する裏町・うらどおり、人工と自然とが相剋しながら都市の周縁に荒涼と広がる湾岸原野、かつてのアジールとしての機能を著しく喪失しいままさに瀕死の状態にある河川敷そのまぼろし…、「風景の境界」とその向こう側を幻視する不可視の劇表現にはこの空間こそ相応しい、そうおもえたのである。古都・京都のくらしのなかで刻まれた陰翳が、つげ忠男・中里和人「異端の翳像」と重層しながら転回し展開する風景ののぞきからくり。表現にとって空間演出がいかに重要かを再認識させてもらった次第。とまれ、本企画展も残すところあと4日。今日と明日の土日にはたくさんの方々にご来廊いただき、作品と空間の妙味をたっぷりご堪能いただければ幸甚。どうぞよろしくお願いいたします。2019.3.16

尚、画像は現代美術制作所 アニュアルギャラリーHP掲載のものを無断拝借しました。何卒ご寛恕のほどを。

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