記忘記 note/off note 2019-04-19
ボヘミアンの眼
先日、フランス在住の沖至さんより只今制作中の新譜『夜の眼 Les Yeux de la Nuit / 沖至6 』マスターコピー試聴のご感想をいただく。「マスタリングテープ 聴かせて頂きました。\(^o^)/です。僕のTpの音色作るの大変だったと思います。エンジニアの方にもくれぐれもお礼を申し上げます」。こいつはうれしい。ちなみにマスタリングエンジニアはアコースティックの職人・石崎信郎さん。本音源は2015年、博多ニューコンボでのライブ録音だ。個人的には本作リリースが、往々にして中央集権的に収斂されて記録されがちなジャズ通史に対する一地方都市からの痛烈なカウンターパンチになり得るとおもうし、舶来の尖端的音楽・ジャズがこの100年の間にこの国の精神的風土にどう根をおろし泥んだかを推し量る分水嶺にもなると信ずる。謂えばニッポンジャズ100年史、過去・現在・未来の透視が沖至というボヘミアンの「眼」を媒介しておこなわれるのは痛快だ。ジャケット画はスズキコージさんが描き下ろしてくだることに。残すはライナーノートのみか。オフノートより初夏発売予定。
2019-04-19 12:06