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記忘記 note/off note 2019-10-07



日々の泡

昨日6日におこなわれた「第11回 岡大介浅草木馬亭独演会」当日配布用パンフにと求められて拙文を寄稿した。当日、岡さんから手渡された手作り風二つ折りのそれを開いてあっとなった。なんと見開き一面に拙文が掲載されているではないか。それも、かなり大きなポイント数で。岡さんのファンは年配の方が多いから、そのための配慮もあっただろう。それはわかる。しかし、おれの拙文がこのパチンコ玉ほどの大きな文字に耐え得るだろうか、となにやら気恥ずかしく、すっかり気遅れしてしまったのである。思えば、おれはこんなふうにいつも堂々とできず、表現の片隅で誰にも気づかれないようにこっそりと暮らしてきたのだなぁ、としみじみ反省させられた。この文字の大きさこそ「大衆性」の表象ならば、おれはこの文字の大きさに見合う言葉を綴っていかねばならぬ。今日からはまた、大衆の琴線にふれる言葉をひとつでもどこかの誰かに届けるために精進しよう。いつかパチンコ玉が化けて「大当たり」を将来することだってないとは言えないだろう。肝に銘じる。念いが届く瞬間まで、せめてその間はどれだけ稚拙でもいまある己の表現・表出をいささかも恥じてはならない、と。大事なことを気づかせてもらった。岡大介さん、ありがとう。 2019.10.7

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