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記忘記 note/off note 2019-11-25



 終らない問いかけ

2010年に音楽誌『ユリシーズ』に求められたアンケートの回答と一昨年のコメントです。アンケートの実施から9年、回想からも2年、付け加える言葉が一片もないことに半ば呆れつつ、音盤制作を継続するかぎりはこのアンケートへの十全な「回答」をさがしつづけてゆくだろうじぶんを再確認したところです。2019.11.25

2010年、音楽誌『ユリシーズ』がメジャー / インディーズ双方の「音楽関係者」を対象に実施したアンケートへの回答がひょっこり出てきました。回答から7年を経て、なつかしいというよりもむしろ、音楽を取り囲む情況もわたし自身の内情もさほど変化していないことにある種の感慨が湧きます。「いま」が変革の力を喪失しているのか、それとも、わたし自身がまるで成長していないのか。むろん、正解は後者でしょう。どんなにちっぽけな存在であっても「歴史」の主体者であり、参加者であるという自覚を最期の最後の瞬間まで棄ててはならない、そうおもうからです。だとしたら、わたしはこれからもずっと、わたしに寄せられたこのアンケートへの十全な回答を絶えずしつづけていかなければならないのかもしれません。 2017.11.25

このたびは『ユリシーズ』のアンケートにお答えいただき、ありがとうございます。それでは、まず、お名前と、現在の所属会社名と役職、それから年齢をお教えください。

神谷一義 オフノート 主宰 49

 アンケートの質問を申し上げます。回答の文字数は、質問10を除いて、140字以内でお願いいたします(短い分には何文字でも構いません)。

質問1:あなたが考える「よい音楽」とはどのようなものですか。また、具体例を上げるとすれば?

長い間、人々に愛される音楽。人間の寿命よりもっと長く。
そばにあって邪魔にならず、じわじわと心に沁み込んでくる音楽。

質問2:あなたが考える「売れる音楽」とはどのようなものですか。また、具体例を上げるとすれば?

「現在」のコマーシャリズムにとって都合の良い音楽。
広告業界内で取捨選択され送り出された「商品」。

質問3:あなたが好きなアーティストは? (複数回答可)

アタワルパ・ユパンキ、チャ-リー・パーカー、カルロス・ガルデル、キャプテン・ビーフハート&マジックバンド、嘉手苅林昌

質問4:あなたが最近買った楽曲、もしくはアルバムは? (複数回答可)

荒井由実の初期3枚。

質問5:あなたが最近買った音楽雑誌は? (複数回答可)

なし。ここ数年、音楽雑誌は購入していません。

質問6:もしもあなたがいまの会社の社長だったら、一番に推したいアーティストとそのアルバムは?

下村よう子。(京都在住のうたうたいです。残念ながら彼女のソロアルバムはありません。「薄花葉っぱ」と「ウタタネ」というバンドのアルバムで彼女の歌声を聴くことができます。)

質問7:いまは売れていないけれど、本当は一番売りたいとあなたが思うアーティストは?

関島岳郎(ミュージシャンとして卓越しているだけでなく、プロデューサー/アレンジャー/コンダクターとして大きな才能を感じます。)

質問8:インディー・レーベルの代表の方に質問です。他のレーベルとの資本統合について考えたことはありますか。

経営状態は年々、悪化の一途ですが、経営統合を具体的に考えたことはありません。また、これまでに同業者から一度のオファーもありませんでした。これからのことはわかりません。

質問9:3年後、あなたの仕事はどうなっているか、想像してお答えください。

世界各地で活動する、世代を超えた新旧の優れた音楽家たちと交流を重ねながら、地球規模のオーケストラの創出を目指している。さらに「近代大衆音楽」の成立を具に再検証しながら、わたしたち進むべき方途、音楽の未来を全力で追求している(でしょう)。

質問10:その他、何でもご意見を。

「現在」、音楽を取り巻く環境は、けして良い状態と言えません。がしかし、いまから六十数年前「戦時下」、数多の大衆音楽家たちが悪戦苦闘、紆余曲折しながらなお、自らの意思を貫き、音楽を拵えていっいたように、どんな時代にあっても「夢見る自由」はあります。戦後、黒人ジャズミュージシャンたちは自らの戦争体験を止揚して、おれたちの音楽=「ビーバップ」を創造しました。「現在」の危機を契機へと転換すること。わたしたちもまた、眼前に立ちはだかるあらゆる障害を乗り越えて、ついにわたしたちにしかあらわすことができない、21世紀の「同時代音楽」を創造していけたら、そうねがっています。いま、わたしたちに求められていることは「夢をみるちから」なのではないでしょうか。身を灼くほど烈しく「音楽の全体」を希求すること。そう、もっとしたたかに、もっと豊穣に。

 以上です。どうもありがとうございました。 

2010.5

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