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記忘記 note/off note 2015-06-22

初代桜川唯丸江州音頭通信講座「モノガタリ宇宙の会」のこと
一昨日20日、初代桜川唯丸江州音頭通信講座「モノガタリ宇宙の会」正式発足。第一回稽古&交流会無事終了。紆余曲折を経て参加者八名。まずはここからスタートだ。日々の課題克服と研鑽、月一回の初代唯丸師直接指導受講で江州音頭の奥義を究めていこうと誓い合う。そうすれば共に学ぶ仲間は自然に増えるはずだ。
そして昨日は初代桜川唯丸江州音頭講座会第二回公開講座。こちらも無事終了。満員御礼の前回に比べるとご参加いただいた数は少なかったが初代唯丸師の闘志に火が点き、熱弁に継ぐ熱弁、歌唱につぐ歌唱で充実した会となる。 音頭の現場を離れて二〇年以上、率爾ながら講座を通して初代唯丸師の声に付着した錆が取れて地金が見えてくるように感じる。否、むしろ年を重ねて声に深みを増した印象さえ受ける。往年の多彩な節廻しが戻ってくるまであともう一歩だ。
扨、近代歌謡曲の中で取り分け演歌のコブシは浪曲等語り物から多く援用されているが、演歌に馴染みのない若い世代にはコブシの記憶はほとんどないと言っていいだろう。音頭には音と音の運びの中に譜面に表せない情報が沢山含まれているから、それを読み取り、身体化するのは至難の業だろう。まして、江州音頭は河内音頭に数倍する相廻しを持つ難物だ。自身の身体を総動員して声を圧したり延ばしたり揺すったりして音と音の間に匿された情報を引き出し表せなければ音頭にはならない。当日サポートで参加した歌手小暮はなはおよそ演歌を知らない世代に属するだろう。だが、彼女が音頭の節を繰り返し復唱する内にまったく違う新しい節が現れてきたことは不思議だ。初代唯丸師はそれでいいと肯定する。
また、自分自身の節を持つことが大切だと訴える。一人ひとり体の構造が違うようにそれぞれの節の表し方があるはずだ。小暮はなはポルトガルでファドを習ってきたからそこで身につけたその勘を頼りに音頭からコブシの情報を独自に読み取ったのだろう。ここに再現性が備われば強い。芸能は大衆の記憶と身体の集合体だ。時と人、出会いに応じて刻一刻と変化する生き物であることをと深く実感する。
初代桜川唯丸師は音頭の節廻しは声を出している内に自然に身につくものだという。結局、最後は練習量だ。当たり前のことだが一日一時間声出し稽古する人よりは五時間する人の方が上達は早い。自らの五官を探る時間が長い人程、表現へ到る回路を逸早く繋げるのは自明だ。身体を辿る地道な反復運動の中に独自の節廻しは宿るだろう。



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