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記忘記 note/off note 2017-04-07



アンダーグラウンド・リサイクルと加川良さん

昨日届いたフォーク歌手・加川良さん逝去(一昨日5日)の報は衝撃だった。昨晩はマイフェバリット『アウトオブマインド』(74年)を聴きながら故人をそっと偲んだ。先にも書いたが2008年、取材インタビューをさせていただいた折りの去り際、「また遊んでくださいね」加川さんは満面の笑みを湛えながらそう言って送ってくれた。思い起こせば取材インタビュー以来、時折いただくご案内も、留守電メッセージも最後はかならず「また遊んでください」その言葉で結ばれていたと思う。果たしてこの一言が真情を吐露したものだったか、それとも単なる挨拶か社交辞令だったかはわからない。ただ、その度にわたしの胸は高鳴り、大きな希望が湧いてきたのは事実だ。いつか、加川良と恊働する日が訪れるだろうと。
60年代に興ったフォークソング運動の騒乱、混沌は「自由の前触れ」だった。70年代に入り苛烈を極めた国家権力による反権力闘争弾圧の中でムーブメントも退潮していったが、フォーク運動が蒔いた唄の種は一人ひとりの心田に確実に植えられていったはずだ。あれからすでに40年以上の歳月が経ち、植えられた種子は一人ひとりの心の中でどのように育っていっただろうか。多くは永い冬の季節のなかで立ち枯れてしまったかもしれない。だが、一粒の種子でも残っているかぎり、いつかどこかできっと花を咲かすだろう。ピート・シーガーが唄う、あの「花はどこへ行った」のように、いくつもの生死を乗り越え流転しながら自由の唄声は蘇るのである。わたしたちは本作にそんな願いを込めた。本作のあらましは惹句の通りだが付記をひとつだけ。
本作にもう一枚のマイフェバリット・加川良『親愛なるQに捧ぐ』(72年)から「偶成」「鎮静剤」を収録した。この二つのカバーを親愛なる加川良さんの霊に捧げたい。生前に恊働はならなかったが、いつかどこかで想いはかならず繋がるだろう。



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