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別冊 note/ off note vol.1『日本禁歌集』の宇宙 

別冊 note/ off note vol.1
『日本禁歌集』の宇宙  
記忘記同人:編

うたの復権。 まずは「禁歌」よりはじめよ。1970年代初頭、硬骨のルポライター、竹中労によって制作された大衆芸能&音曲集『日本禁歌集』。およそ40年の時空を超えてまぼろしのアンソロジーが今再び甦る。「禁歌」、いにしえより市井で育まれた民衆芸能&庶民諸芸の元姿に想いを馳せながらこの国のうたが向かうべき行方を探る。日本大衆芸能史の過去・現在・未来を鋭く照射する画期的大衆文化論考集。2009年刊行

 [目次]
まえがき-いまなぜ、「日本禁歌集」なのか(記忘記同人)
『日本禁歌集』頌(小沼純一)
『日本禁歌集』に垣間見る芸能の始原(朝倉喬司)
かっぽれ口上(桜川ぴん助・二代目)
江戸前の粋き方-桜川ぴん助独演会のこと(原田健一)
極寒の地に訪れた「春」の到来(マイクモラスキー)
旦那と芸人の弁証法的関係の考察を中心に―「混民族連邦のゆめ」にむかって(滝口浩)
日本禁歌集に寄せて(細川周平)
「波まくら博多淡海」を聴く(梁木靖弘)
竹中労さんの気配(村松友視)
公序良俗の恥部をしたたかに撃つ庶民の知恵(湯浅学)
禁歌が禁じられない時代に(北里義之)
『日本禁歌集』に底流するアングラ精神(有馬敲)
「日本禁歌集」とボーディ・ソングの系譜(中川五郎)
『海のチンボーラ』の季節(普久原恒勇・ビセカツ)
嘉手苅林昌が醸し出すオキナワの聖なる気だるさ(高嶺剛)
七〇年代の竹中労(井家上隆幸)
性典の霹靂ー『日本禁歌集』の復刻を慶ぶ(小川真一)
これぞ日本人、これぞ人間、というまっすぐな視線(松山晋也)
まず、「禁歌」よりはじめよ(鈴木義昭)
「歌」の「禁」など不可能である(佐々木敦)
酔談・日本禁歌行(朝倉喬司×日名子暁)
月岡の夜 夢の夜(上野茂都)
竹中労の声(平井玄)
六代目笑福亭松鶴の話芸(林幸治郎)
URCの頃(加川良)
フォークソング運動が果たしたもうひとつの役割(中村よお)
うたっこのふる郷 (浅野和子)
竹中労さんとの東北「歌っこ」取材の旅(上島敏昭)
浅野梅若と秋田民謡(高沢章雄)
「秋田音頭」のこと (山谷初男)
「禁歌」の呪縛を逃れて(北中正和)
竹中英太郎 あやかしの小宇宙(鈴木義昭)
『日本禁歌集』宇宙の旅へ(神谷一義)

B6版186頁/装幀画:竹中英太郎/デザイン:青木隼人

別冊 note/ off note vol.1『日本禁歌集』の宇宙 

メーカー:邑楽舎
価格:

1,650円 (税抜 1,500円)

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■ 商品説明

うたの復権。 まずは「禁歌」よりはじめよ。1970年代初頭、硬骨のルポライター、竹中労によって制作された大衆芸能&音曲集『日本禁歌集』。およそ40年の時空を超えてまぼろしのアンソロジーが今再び甦る。いにしえより市井で育まれた民衆芸能&庶民諸芸の元姿に想いを馳せながらこの国のうたが向かうべき行方を探る。日本大衆芸能史の過去・現在・未来を鋭く照射する画期的大衆文化論考集。

■ 商品仕様

製品名別冊 note/ off note vol.1『日本禁歌集』の宇宙
メーカー邑楽舎
製造年2009年


 MEMO 『日本禁歌集』の宇宙 2018

 本書は未曾有の大衆芸能アンソロジー『日本禁歌集』(全五巻 竹中労・監修)のサブテキストとして2008年に刊行されました。いま、10年の歳月を経て本書をながめるとき、2018年時点で「音楽批評」に携わる最高水準の識者、論者の尽力をいただきながらもいくつかの憾みがのこります。否、その不満は本書にではなく、いまのわたしたちの「批評」の水位に正しく向けられねばならないはずです。というのも、本書を編む動機が「いま、批評は創造にとう関わり得るか」という繰り返し繰り返される情況からの問いかけにたいするわたしたちの回答だったからにほかなりません。たとえば、硬骨のルポライター・竹中労は60年代、この国に澎湃として興ったフォークソング運動に呼応するべく、この未曾有のアンソロジー『日本禁歌集』を編んだでしょう。反戦フォークの初志が早くも欧米猿真似コピーによる和製フォークソングの隘路ヘ向かおうとする音楽の一国主義を乗越えて世界の民衆音楽と繋がる回路「IFC=インターナショナル・フォーク・キャラバン」構想を模索しながら、「土着」芸能を掘り起こして禁歌を復権する目論み、「祭り」を大衆歌声のレジスタンスへ転化する試みを運動の一環としてそこにあわせてセットしたのです(わたしの脳裏には「音楽は階級意識にすぐれて革命である」と説く舌鋒鋭い竹中労の声が生々しく谺します)。竹中労が先駆的に提示した「グローバル」と「ローカル」を結ぶ実践の根幹にあった動機もまた「いま、批評は創造にどう関わり得るか」という問いであったことはあらためて申し上げるまでもないでしょう。竹中労監修『日本禁歌集』からほぼ50年、本書刊行から10年、わたしたちはこの時代からの鋭い問いかけにたいする回答を未だ十全に果たし得てはいません。だからこそ、いま・ここから批評と運動を繋ぐ回路をもういちど(何度でも)模索する試行を開始せねばならない。そこに自ずとあらたな『禁歌集』は生まれるはずです。もし、本書がその端緒になれば編者の一人としては望外の喜びです。 

 2018.3.14 神谷一義(オフノート・邑楽舎)

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