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AUR-1-6 JUST A NORTHERN SONG 夢の隊列 2005 [6CD]



JUST A NORTHERN SONG 夢の隊列 2005
LIVE IN 北海道 [6CD]

振り向いた
物語の始まり。
夢の隊列が
未生の音になって
「とおい異国の港町」へと
消えて行く‥

JUST A NORTHERN SONG
1994年発足から十年余り。音楽の<予兆>と<記憶>の時制を、
自在に翔け廻りつづけてきたきた前未来音楽集団・オフノート。
その精鋭たちが北の大地にやってきた。うたと音楽を携えて−。
日本フォーク/ロック史上、惨然と輝くはちみつぱい(EX.)、渡辺勝。
サイケから喫茶ロックまでオルタナティヴ京都を体現するオクノ修。
低迷するこの国のジャズを震撼させたフェダイン(EX.)、川下直広。
カオスに満ち溢れたパンク+タンゴ=PUNGO(EX.)、向島ゆり子。
越境するリズムトライアングル、サイツ(EX.)の狙撃手、船戸博史。
コンポステラ(EX.)からストラーダまで音楽を音楽する、関島岳郎。
席島の盟友、亡国の民の調べを奏でつづける異能の人、中尾勘二。
さらに七人のエミグラント達は地元・北海道の同志達と合流する。
独自の作風で漫画表現に新たな地平を切り拓いた天才、鈴木翁二。
そして、その仲間達にしてウタの同伴者、6月23日音楽組合バンド。
北の大地にフォルクローレの新風をおくる名手、福井岳郎を迎えて。
ジャンルも世代も異なりながらもひとつの時代を築いてきた猛者達。
北の大地に集結して、かれらが語り合ったこととは、一体、なにか。
それは<予兆>と<記憶>についてだったのだろうか。答えはない。 
貴方自身の五官、魂、身体全体で掴み取り、たしかめてみてほしい。
エミグラント達がつくる、一夜限りのラ−モネードの饗和国の夢を。
2007年作品。



◆DISC 1
COFFEE SONGS OSAMU OKUNO
てのひらのなかのうた オクノ修

1.うたううたうたい 
2.とまらない汽車 
3.ひびく言葉 
4.ひとつ言葉おぼえるごとに
5.まっくろくろすけ 
6.ダーティ オールドタウン 
7.フィッシンブルース  
8.やがて船は出てゆくだろう 
9.夜がそこまで 
10.ブルーにこんがらがって 
11.風がねむる僕の丘を 
12.いつもおはなしの 
13.電車が出てゆく 
14.日々のあわ
15.自転車にのって 

オクノ修 Vocal,Acoustic Guitar 
船戸博史 Contrabass



◆DISC 2
漂浪者の肖像 川下直広
SAXOPHONE VAGRANT NAOHIRO KAWASHITA

1. トゥ・ヤング Too Young 
2.セント・トーマス St. Thomas 
3.バラ色の人生 La Vie En Rose 〜ケセラセラ Que Sera Sera 
4.これからの人生 What Are You Doing The Rest of Your Life 
5.友よ 〜今日の日はさようなら 
6.立ち止まった夏 
7.Truth 
8.ベアトリ姐ちゃん Beatrice  
9.別れ来る  
10.ラヂヲのように Comme A La Radio 

川下直広 Tenor Saxophone
渡辺 勝 Vocal, Piano,Gut Guitar Track 6-9
船戸博史 Contrabass Track 8-10
関島岳郎 Trumpet Track10 
中尾勘二 Drums Track10
向島ゆり子 Violin Track10
福井岳郎 Charango Track10



◆DISC 3
Q-ヲンラヂヲ ローフィッシュ
Q-ON RADIO LOW FISH

1.LOW FISH 
2.魚の樹 
3.家路 Going Home
4.ななしのストリッパー
5.ソフィア・ペローフスカヤ 
6.ラヂヲのように Comme A La Radio 
7.Katse 
8.生活の柄 

LOW FISH
船戸博史 Contrabass
関島岳郎 Tuba,Trumpet,Recorders
中尾勘二 Alto Saxophone,Soprano Saxophone,Klarinette,Drums,Grosse Caisse
Guest
向島ゆり子 Violin



◆DISC 4
星の栖家 plays COMPOSTELA

1.反射する道 
2.セルビア風肉屋の踊り TRELLO HASAPOSERVIKO
3.身それた花 
4.最初の記憶
5.スウェーデンとルーマニア 二つの民謡 ROOTPINOPU/DIMINETA INSPRE ZIUA
6.月下の一群 
7.ありそうでない曲 
8.プリパ Ppuripha 
9.てぶくろ
10.PRIMO

plays COMPOSTELA
関島岳郎 Tuba
中尾勘二 Alto Saxophone,Soprano Saxophone,Klarinette,Drums,Grosse Caisse
向島ゆり子 Violin
with
船戸博史 Contrabass Track3-10
福井岳郎 Charango Track9,10



◆DISC 5
ヨアケノウタ 碧エルテル
YOAKE NO UTA AWO-ETHER

1.「とどかずの町で」より  
2.大寒町  
3.僕の倖せ
4.あなたの船 
5.酒が飲みたい夜は  
6.いつか 
7.チャーリーのバー 
8.冬の朝  
9.夢  
10.「アムステルダム」によせて  
11.東京 
12.八月  
13.夜は静か通り静か 
14.生活の柄 - instrumental - 

渡辺勝 Vocal, Piano,Gut Guitar
川下直広 Tenor Saxophone
関島岳郎 Tuba,Trumpet,Recorders,Casiotone
中尾勘二 Drums
船戸博史 Contrabass
向島ゆり子 Violin
福井岳郎 Charango



◆DISC 6
ラーモネード響和国 鈴木翁二&6月25日自由的傾向音楽隊 
Repolyphony of Ramonesia  Oji Suzuki & 6.25th Liberation Music Union Band 

1.星の街道(Re-mix)
2.大きな葉っぱ
3.流星
4.少年
5.15才
6.きれいなともだち
7.オレのブエナビスタ
8.Jamjam-balabala-yah!
9.平取養護学校校歌(Re-mix)
10.夕空(Re-mix)

鈴木翁二 Vocal,Acoustic Guitar
渡辺勝 Piano,Gut Guitar
川下直広 Tenor Saxophone
関島岳郎 Tuba,Trumpet,Recorders,Electronics,Pianica,Percussion
中尾勘二 Drums
船戸博史 Contrabass
向島ゆり子 Violin
福井岳郎 Charango
太田裕剛 馬頭琴,Recorder,Background Vocal


絵:鈴木翁二 写真:桑本正士 装幀:青木隼人 


AUR-1-6 JUST A NORTHERN SONG 夢の隊列 2005 [6CD]

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MEMO 夢の隊列 2018

2005年におこなったオフノート北海道ツアーの模様を記録した6枚組アルバムセット。あの頃、オレたちはたしかエミグラントを名乗っていたはずだが、ここではその痕跡すら見当たらぬ。エミグラントの共和国・北海道でこそ、その名乗りは相応しかったのにね。異土へのパスポートを北の海にあっさり棄てちまうなんて気まぐれもいいところだ。が、〝エミグラント〟はバンド名というよりは音楽を漂浪する個々人の集合をあらわした命名だったから、これでよし。エミグラント一人ひとりがさまざまなバンドに潜り込み、一夜かぎりの音楽に進駐したのだと浪漫チックに諒解されたし。ああ、ここに示された音楽も刻一刻とめまぐるしく変化しているね。たった五日の間によくやったもんだ。が、これはまぎれもなく当時オレたち独自の作風であり、オレたちしかあらわせなかった表現の速度と深度だ。いまも色褪せちゃいないだろう、うん。たしかめてほしい。「夢の隊列」。そろそろ、あたらしい旅の支度をしなくちゃ。

 2018.2.19 神谷一義(オフノート)


以下、2007年、雑誌『ぐるり』に寄稿した旧稿です。


 うつつにゆめまぼろしをえがくこと
 アルバム「JUST A NORTHERN SONG−夢の隊列 2005 LIVE IN 北海道」に寄せて

 神谷一義(オフノート主宰)

 「オフノート」1994年発足以来、十二年。ぼくたちは音楽に内在する<予兆>と<記憶>の間を幾度、往復してきただろう。この数年間、ぼくたちにとってのレーベルとは「運動体」の謂いにほかならなかったようにおもう。この共通認識の如き了解事項は毎年のように繰り返しているツアーでの経験によって深く脳裏に刻まれたものだ、運動体としてのレーベル。
   2004年10月、襤褸の音楽隊、「夢の隊列」ツアーは沖縄より始まった。そのとき、沖縄の知己に充ててぼくは書いた。〈これまでわたしたちは本土と沖縄というそれぞれ異質な文化の融合と衝突を通して、互いの根基底にあるものを抉り出していきたいと考えてきました。それは「世界記憶」というべき歴史の深層であり、未来に獲得するべき全体性のありようなのだと信じて。わたしたちは音楽に無可有の桃源を求めているのかもしれません。…是非とも沖縄と本土の異文化の融合と衝突が創出する「オキナワラ・グタイム」誕生の現場に立ち合ってください。〉と。
 新旧の顔ぶれを揃えて総勢21名。50名も入れば身動きのとれない、浦添の小さなライブハウスで四日間の公演−そうだ、はじめからこのツアーの経営的破綻は予納されていたのだ−。二十代から五十代、世代も性別の違いも超えた、なにやら怪しげな集団がドミトリー形式の安宿を根城に、飯を食い、音楽をし、朝まで酒を呑み且つ語らい、眠る。ただひたすらに「音楽を生活」していたあの四日間。貧乏楽旅の最中にぼくたちは何を見つめ・感じ・思い続けていたのだろう。世界記憶? オキナワ・ラグタイム? あるいは未来? そんなことは何も考えていなかっただろう。いま・沖縄に居て・沖縄の友人・仲間たちと共に・ぼくたちは「ぼくたちの音楽」ができる、そのことがどうしようもなく嬉しく楽しかった。そう、ただそれだけのこと。10月、島は夏だった…。
 最早、ツアーは経営崩壊に瀕していた。夢に憑かれた(疲れた?)莫迦は安宿の二段ベッドの下段に身を横たえながらおもった、取り繕うべくもない破れ財布の不安と焦燥の合間を縫うように。「たったいま、オレたちは同じ船に乗り込んでユートピアを探しに旅しているのかもしれない」。幾度となく恍惚とそんなことを想っていたのだ。「愚かなるかな。汝、所詮は泥舟よ」と嗤うことなかれ。あの日々、あの瞬間、たしかにオレたちは同じ夢の中に生きていたのだから。
 未だ懲りず候。オンボロキャラバン、襤褸の行進はさらに続く…。2005年6月。沖縄ツアーの翌年、「夢の隊列」は針路を北へ取る。初夏の北海道。そこはかつて、エミグラントたちによって切り拓かれた郷。さらに遡って、「歴史」(あるいは「叛史」)が重層し、「記憶」が幾重にもふりつもる土地。ぼくたちはきっと、豊穣な夢が見たかったのだ。空路を選ぶ者、陸・海路と取りながら丸二日がかりでやってきた者。ぼくたちはそれぞれのやり方で三々五々、「約束の土地」へと集結したのだった、音楽をするために。そして、多くの「出会い」を獲得するために。この楽旅も沖縄のときに負けず劣らず、経済的には報われぬ、条件的に過酷なものだったが、不思議と辛くはなかった。これまでの経験で困窮や苦境にある種の免疫ができていたから、そうとも言える。だが、けしてそれだけではなかったとおもう。「工作者たちの夜」と銘打ったツアーは、ぼくたちが思い思いに描いた“夢まぼろし”の影像が“現実”というスクリーンに映し出され、刻一刻と色彩を変えながら形象してゆく、そのさまが実にスリリングだった。まるで見知らぬ国の無名作家の映画でも観ているみたいに。ぼくたちのマジカルミステリーツアー。人はいかなる苦境の最中にも夢を見る。困難であればあるほどより豊穣に、見果てぬ夢を夢見る。ぼくたちはこの北の国での五日間を記録に留めたいとおもった。未だ夢路の途中。

『ぐるり』(ビレッジプレス 2007年)


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