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MRON-3003 河内音頭夢幻ー浪曲音頭の誕生/初音家 [6CD BOX]


MISORARECORD/ONDO NOW
〈音頭の巨人たちーONDO COLOSSUS 1〉
河内音頭夢幻ー浪曲音頭の誕生 初音家(6枚組ボックス)
KAWACHI ONDO RENAISSANCE―BIRTH OF DANCE'N BALLAD
HATSUNEYA [6CD BOX]



いま鮮やかに甦る、夢幻の彼方の音頭響和国。
ついに明かされる「浪曲河内音頭」誕生の瞬間。
現代河内音頭誕生の瞬間を捉えた貴重音源集。

現代河内音頭に至る礎を力業で築いた偉大な老舗会派・初音家。
1950-80年代、元老・太三郎、正嫡・小太三丸(賢次)らの音頭
風景を私家録音した音源は「浪曲音頭」誕生の瞬間を生々しく伝える。
伝説の音頭取りたちの歌声が夢幻の彼方から、いま鮮やかに甦る。

[前口上]
本作主役の初音家は河内音頭の老舗会派である。初代の初音家太三郎は大正時代、古くから河内地方在処に伝承されていた伝統的な音頭に当時一世風靡していた浪曲の節調を採り入れ、現代河内音頭を創り上げた大功労者だ。戦前は太三郎を中心に「初音家五人衆」と呼ばれる名人が現れ、「踊って・聴ける」新しい河内音頭の創造に真っ向から取り組んだのである。その実験的試みは戦争を挿み一旦は中断されるものの戦後の時宜を得て五人衆の流れを汲む「音頭第二世代」の逸材たちが初音家に結集し中断されていた音頭の革命が再開される。若き日の鉄炮光三郎も初音家の門を叩いた一人。また、鉄砲・三音家・井筒家等、現在、河内音頭主要老舗会派の創始者たちは悉く初音家の門を叩き、太三郎の薫陶を受けている。
河内音頭は1961年、鉄炮光三郎の「民謡鉄砲節」の大ヒットによって大坂ローカルなものから全国区へと大きな飛躍を遂げたが、その下地を築いたものたちこそ、太三郎率いる初音家の音頭集団たちだったのである。だが、残念なことにその頃の公式記録がまったくないのだ。五人衆はおろか太三郎すら生前、ほとんど自分名義の録音を残してはいない。また、第二世代の人たちも初音家二代目・初音家小太三丸(賢次)一人を除いて録音は皆無といっていいほどだ。五人衆は全て、第二世代もわずか一人を除いて皆、物故してすでにこの世の人ではない。もはや、彼らの歌声は夢幻でしかない、と音頭ファンの誰もがあきらめかけていたときに彗星のごとくあらわれたのが本音源集だ。
本作は1950年代後半〜60年代中頃に初音家の盆踊り、舞台風景を私家録音した貴重な記録である。今まで夢幻だった初音五人衆・初音家太三郎、宇志丸、辰丸の渋い喉、小太三丸をはじめ第二世代の元気な歌声を具に聴くことができる。がしかし、幻の音頭取りたちの歌声に接する喜びはもちろん、それ以上にわたしたちを驚かせるのは「音頭革命」にひたすら奮迅する彼らの凄まじい熱気だろう。ひとたびこの熱気にふれれば、河内音頭をよく知る人でもこれまでの「河内音頭観」を大きく変えること必至。音頭をよく知らない、あるいは未体験の方はきっと、“バラッドにしてダンスミュージック!”浪曲音頭の底知れぬ魅力に取り憑かれ、「ニッポンにもこんな音楽があったのか?!」と大衆音楽の奥深さに認識をあらたにするにちがいない。
ともあれ、これまでリリースされた河内音頭の数多あるCDとは質量とも圧倒的にちがう革命的音頭集の登場だ。大衆芸能愛好家、音頭マニアはもちろん、音楽ファンはすべからく、2013年に新発見された「ルーツミュージック」とご理解いただき、可及的速やかに本作をライブラリーに加えられんことをお薦めしたい。
監修:初音家秀若(四代目宗家)、澤田隆治2013年作品。




DISC-1
1俊徳丸 初音家小太三丸 32:45
2.河内十人斬り 初音家太三郎 29:22
[ボーナウトラック].
3.仲乗り新三(スタジオ録音) 初音家賢次 7:31
4.河内十人斬り(スタジオ録音) 初音家太三郎 7:47




DISC-2
1.勧進帳 初音家宇志丸 24:06
2.紀伊国屋文左衛門 初音家辰丸 22:34
3.沓掛時次郎 初音家辰丸 20:29




DISC-3
1.河内十人斬り 初音家小太三丸 35:43
2.平井権八東下り 前篇 初音家小太三丸 20:24
3.難波戦記  初音家小太三丸 16:50




DISC-4
1.曽我物語 後篇〜夜討の段_ 初音家太三広 20:24
2.唄入観音経 初音家太三広 27:28
3.暗闇の丑松 初音家太三広 16:04
4.曽我物語 後篇〜夜討の段 初音家太三広 14:06




DISC-5
1.大瀬半五郎 初音家かをる 27:29
2.吉原百人斬り 初音家かをる 23:45
3.沓掛時次郎 初音家かをる 24:14




DISC-6
1.小桜仙太郎 初音家太三春 19:52
2.曽我物語 前篇〜雁の段 初音家太三春 17:37
3.勢力富五郎 初音家つとむ 19:15
4.神崎与五郎東下り 初音家賢次 15:27





CD6枚組豪華ボックス入/詳細解説・音頭文句入ブックレット120頁付

監修:初音家秀若(四代目宗家)、澤田隆治


[試聴]
DISC-1-1.俊徳丸 初音家小太三丸



DISC-6-1.小桜仙太郎 初音家太三春



MRON-3003 河内音頭夢幻ー浪曲音頭の誕生/初音家 [6CD BOX]

価格:

8,640円 (税抜 8,000円)

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MEMO 河内音頭夢幻 2018

まずは本年冒頭に綴った拙文。

河内音頭と「お国自慢」の民謡を分かつ最大なポイントは河内音頭に内包された〝異郷的なもの〟を多分に含んだ多層的複合リズではないかとおもわれる。伝承音頭から現代音楽へと転換するリズムの移植手術はこの国の「戦後」過程のなかでおこなわれ、河内音頭は「世界音楽」の可能性をも予感させる現代音楽として魔界転生した。本作は河内音頭の秘教的部分を生々しくつたえる貴重な記録である。「戦後」に一斉蜂起した河内音頭革命の内実をぜひおたしかめいただきたい。(2018.1.16)

河内音頭に内包された〝異郷的なもの〟とはなにか。
それはたぶんに浪花節のもたらしたインパクトなのではないか。戦後においてさえ、浪花節は「封建遺制の残滓」と切り棄てられインテリ層から蛇蝎のごとく忌避された。がしかし、浪花節は近代に成立した大衆芸能なのであって、封建遺制の産物」という批判はこの芸能の真相を穿っていない。たしかに、浪花節は中世以来の「語りもの」の系譜を引く。扱う主題も江戸市井の義理人情に材を採ったものが多いから近世に成立した伝統芸能だと思われがちだが、内実は明治期に成立した新興芸能なのである。
ひとつずつみてみよう。まず、浪花節が阿呆陀羅経や祭文等の放浪藝の系譜を引く「語りもの」であることは間違いない。だが、従来の語りものと浪花節の間には大きな径庭が存するだろう。たとえば、浪花節の祖型と目される阿呆陀羅経や祭文などの語り芸における「コトバのリズム」はより明示的であったけれども、浪花節のそれは「モノガタリ」のなかに一旦回収され蓄えられてから、モノガタリが分泌する感情曲線に沿ってあらわれる暗示的なものへと変化していっただろう。たとえば、多彩なリズムの豊穣を誇るラテン音楽のなかでゆいいつタンゴのリズムのみが暗示的なように、そこには洋の東西を隔てて都市下層にわだかまる「魔の時」=シンクロニシティが介在し強く作用しているかもしれぬ。が、それをLここで証明する力量は未だ持ち合わせていない。とまれ、浪花節は暗示的リズムの獲得によって、長尺の物語に微細な感情を付与したり、激情を表白しながら自在にドラマを運べるようになったことは間違いないだろう。この「語り」内部のヴァージョンアップによって、浪花節は大衆の心情を自在にコントロールできるモノガタリ装置へと転生したのである。
次に浪花節を彩る市井の「義理人情」だが、これまた封建制の残滓などではないはずで、おそらくは近代における下層大衆のルサンチマンの投影ではないかと愚考する。「近代」という時間がこの国の庶民大衆にもたらしたものはと言えば、いままでに経験したことがない重税・監獄・徴兵二象徴される真新しい制度の軛(内実は看板を変えただけの封建制)であり、そして流離の仕置きではなかったか。村を追われた庶民大衆の大群は都市に流入して下層社会を形成する。そして、時代に病葉のごとく翻弄された下層大衆の心性の拠りどころ、黙契こそが「義理人情」に表象される前近代的心情だったのである。浪花節は庶民大衆のなかで醸成されつつある「ソリダリティ」の情念(のちにナショナリズムに回収されてゆくことになる庶民草莽の初期感情)を逸早くキャッチしたのである。庶民草莽の原点に立ち、近代という宿痾によく耐えながら、たとえかりそめであっても「時代閉塞の情況」に通気孔を穿ったからこそ、浪花節は「諸芸の王」たり得たのではなかったか、そうおもうのである。
あともうひとつだけ付け加えると、浪花節を聴くたびいまもって不可思議なのは浪花節の節調と語りはかならず、聴くものの脳裏に「像」や「風景」をありありと浮かび上がらせることだ。おそらくこの「像」は同時に興った大衆文学&演劇、映画との密通の痕跡であり、不可分に相互作用していたからにちがいない。浪花節は勃興しつつあった大衆芸能/芸術から融通された「借景」の効果を物語を賦活する効果としてコトバの奥底に匿し秘し沈めたのでなかろうか。いずれにしてもこのイメージの喚起力こそ、浪花節と他の語り芸との大きな径庭であることは指摘するまでもないだろう。そしてここに「前近代を媒介して近代を超える」浪花節の栄光がある。
…浪花節については語ることが多すぎる。風呂敷は広げたもののまるで収拾がつかなくなってしまった。まったくの言葉足らずだが徒に混乱を深めるだけだからこのへんで止めておこう。最後に、憚りながら冒頭の拙文をいまいちど読み返していただきたい。河内の音頭が浪花節になにを求めたか、いま浪曲音頭が目指すものはなにかが自ずとわかるだろう、暗示的だけどね。 

[付記]
あらら、「異郷」の正体がどこかに吹っ飛んじゃった。音頭の内部の「異郷」性は浪花節から移植されたものにはちがいないけれども、その原基はやはり語りものの系譜のなかに淵源しながら立ち上ったもののようにおもえる。有り体に言ってしまえば、語りものが分泌する「異郷性」の正体は「浄土のなつかしさ」だろう。中世から語りものを縁どってきたこの「異郷性」「なつかしさ」が「近代」という渾沌とした転型期の坩堝のなかで揮発して浪花節の節調に集中的にあらわれたと見るべきか。庶民大衆は日常という穢土を厭離して、浪花節のなかに「浄土」まぼろしの共和国を夢見た。義理人情は共和国へ到るパスポートである。ならば、浪花節は「まぼろしの共和国讃歌」だ。音頭もまた、自身による自身のための音頭共和国を建設しなければならぬ。本作にはその行程表が克明に示されているはずである。

2018.8.25

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