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on-4 歩く人/コンポステラ



コンポステラ(星の原っぱ)という命名によくあらわれているが、篠田昌已はまぎれもなく路上の音楽家であった。本作は篠田が生前、盟友・中尾勘二、関島岳郎と共に残した前未来音楽名演集である。「1の知らせ」「反射する道」「アジールのマーチ」等の代表的ナンバーから「淵」「塔」「月下の一群」等未録音曲まで、曲名によく表れているとおり、コンポステラに至る旅の途上の風景や道標や交流をありのままに伝える。体ひとつ、楽器を携えて歩く人、持続の意志。同時代の死を乗り越えて音楽が生々と立ち上がり歩きだす様を捉えた至高のドキュメント。その後のオフノートの歩み、運動体としての方向を決定づけた最重要アルバム。1995年作品。


1.篠新3/4
2.淵
3.くつやのマルチン
4.1の知らせ 
5.オクタニア地方の民謡より
6.反射する道
7.ハバナギラ 
8.くさび
9.塔
10.アジ−ルのマ−チ 11.月下の一群 
12.コンサルタントマ−チ
13.海へ行くな


Compostela :
篠田昌已 alto sax
中尾勘二 soprano sax, tenor sax, trombone, drums,klarinette
関島岳郎 tuba

ゲスト :
駒沢裕城 pedal steel guitar
吉野 繁 soprano sax
川口義之 baritone sax, tenor sax
久下恵生 drums


Produced by 関島岳郎、中尾勘二



[試聴]
5.オクタニア地方の民謡より:




on-4 歩く人/コンポステラ

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MEMO 歩く人 2018

1995年にリリースしたオフノート、路地裏のヘビーローテンションである。
昨晩、高円寺円盤で定期的におこなっている連続講座『SP巷談 二〇世紀之大衆藝能』本番前に、巷間芸能研究家・岡田則夫さんと店主・田口史人さんと最近の音楽情況についてあれこれダベってたら、田口さんがわがオフノートを評して言ってくれた言葉が心に留まる。「昔のモノが売れつづけてるレーベルなんて他にないですよ。最新作とか言ってても一年経ったら途端に売れなくなっちゃいますからね」。たしかにその通りである。有難いことだともおもう。長い音楽不況のこの時代を「恣意」だけをひたすら通して押しわたっていけてるのだから。が、そんな個人的な感慨や感謝の念と共に、わたしの脳裏にはひとりの音楽家の貌がくっきり浮かび上がっていた。篠田昌巳である。わたしはかつて、篠田昌巳についてこう記した。

星の原っぱ

篠田昌已は路上の音楽家であった。天と地の中間に敷かれた一本の道。ひかりが溜まり、ざわめきが交錯する場所。23歳の篠田を誘った長谷川宣伝社のチンドンはまさに、その場所から奏でられた宙天の歌舞であった。蠱惑的な調べが失恋したばかりの心の傷口を綺麗に洗い清めてくれたのだろう、それからほどなくして篠田はチンドンマンとなり往来に立ち続けることになる。 言うまでもなく往来とは“怒りと響き”に満ち充ちた六道廻り、けっして安寧のない世間のことだ。チンドン稼業は文字通り、その道筋を楽器一つ身ひとつで「往来」するのである。奏でられた音楽は虐げられ惨めな世界を、ほんの一瞬にしろ至高の世界へと変える。宿業に縁どられた不自由な“生”を全き彼岸へと解放するのである。それが「路上の音楽」がもつ聖性だと思う。
往くも来るも勝手御無用。その地点こそが、篠田の音楽の原点なのではないか。篠田は路上へと仲間を誘った。一緒に演奏を始めたものもいるし、聴くだけにしてその場を立ち去ったものもいる、あろうことか「チンドン学」を講じるものまで各人各様のスタンスで、その誘いに応じたはずである。そして篠田はどの立場にも寛大だったと思う。生前、唯一残されたチンドン作品「東京チンドン」には、嬉々として口上を叙べたてる在りし日の江戸アケミの姿が記録されている。あまりに真摯に己に向き合うために疲れ果てていたアケミを慮って、篠田が連れ出したのである。その経験によってアケミはふたたび活力を取り戻したと言う。その江戸アケミもそれから僅かして逝ってしまうのだが。
一期一会、出逢いと別れは連鎖して「コンポステラ」へと到る。篠田は中尾勘二、関島岳郎と共にヴィクトル・ハラ、江戸アケミら、死者のエーテルが作り出した「反射する道」を、星々が告げ報せる「1の知らせ」を道標に音楽の旅路についた。一九九二年十二月九日、道半ばで篠田昌已逝く。享年三十四歳。
 それから一年半ほどした九四年七月にぼくたちは「オフノート」を始めた。篠田が辿った道をさらにとおくへ行こうと歩き出した。現在、篠田がたおれた地点から、どれだけ進めたかはわからない。けれども、傍らにはいつも中尾勘二、関島岳郎はじめ篠田の仲間たちが居る。そうだ、ぼくたちはずっと「反射する道」を歩き続けている。篠田の“ひかり”のエーテルをいっぱいに感じながら。そして、その道の途中で音楽が始まったら、そこがどこでも「星の原っぱ」だ。 

…この駄文をいつ綴ったか思い出せない。おそらく2000年か2001年頃だったかとおもう。いずれにしても17、8年前の記録であることは間違いない。文中にある通り、篠田昌巳は1992年12月9日、34歳の若さで逝った(篠田は1958年12月8日生まれだから、正確には33年と1日)。篠田が儚くなってすでに四半世紀が経過したことにも驚かされるが、さらに驚嘆するべきは、篠田が盟友・関島岳郎、中尾勘二を筆頭とする仲間たちと創った音楽が、断じて「懐メロ」としてではなく、「いま」をリアルにつたえる音像として聴かれつづけていることではないか。幼少の頃からの宿痾を抱えていた篠田は「じぶんはけっして長生きできないだろう」ずっとそう考えてきたようだ。そのかぎられた時間を勘定に入れながら、生命を削るようにして出来たのが篠田昌巳の路上の音楽である。路上は往来、往来は人とひとが出遇う巷間(交歓)の場であり、此岸と彼岸をつなぎ交通するライフラインでもあるだろう。風雨に身を晒し楽器ひとつで「往来」に立ちつづけてきた篠田はその意味を誰よりもよく知っていたにちがいない。
最近、20代、30代の若い友人と話すとき、「中学生のときに『歩く人』を聴いてショックを受けました」とか「親が大好きで、その影響でわたしも好きになりました」という声をよく聞く。篠田が託した同時代音楽のバトンは確実に子供たちの世代に引き継がれている。篠田が奏でた「アジールのマーチ」はいくつもの同時代の生死を乗り越えてさらにとおくへ行進してゆくだろう、同時代の記憶と音楽を携えて。 

2018.8.14


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