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on-48 ぼくが死んでこの世を去る日 / 中川五郎

かつて仲間とともに過ごした「時代」への挽歌でもない、
これからやってくる若き「世代」に遺す形見でもない。
みずからに宛てて書かれた生き続けていくための遺書。
うたは静かだが力強く、あらたな決意をものがたる。
中川五郎、26年ぶりのニューアルバム、ついに完成! 

高石友也、岡林信康、高田渡等と肩を並べる日本フォークのオリジネイター、中川五郎。永い沈黙を破り、ついに26年ぶりのニューアルバムをここにリリース。名盤「終わり はじまる」(1969)での瑞々しさ、「25年目のおっぱい(1976)の深い洞察力をさらに昇華させた新境地。MR.はちみつぱい・渡辺勝、フリクション最後のギタリスト・イマイアキノブ、コンポステラの関島岳郎、中尾勘二等、70~90年代、この国の音楽シーンを切り拓いた手練れたちのサポートを得て日本ポップス30年史と自分史を重ねた渾身の力作。混沌とする時代に志操をもって生き続けたいとねがう全ての人に本作を贈る。 2004年作品

◆中川五郎賛江�
ゴローちゃんの歌を聞くと僕はテレる
それはフワフワとゆっくり
ニコニコとテレながら そのくせ図々しい
柔らかに正直がやってくる
その決断 これは男らしい歌だ
柄本 明

◆中川五郎賛江�
〝ぼくの遺書〟をあと50年
唄い続けて下さい ! !
坂崎幸之助

◆どう録音に至ったか(抜粋)
アルバムのタイトルは、中に収めた曲名のひとつから、『ぼくが死んでこの世を去る日』にした。それが今回のアルバムの中味を象徴していると思ったからだ。このアルバムで何を歌いたかったのか、何を伝えたかったのかと聞かれたら、ぼくは「死」だと答える。1949年生まれ、今年で55歳になるぼくにとって死はとても身近なものになりつつある。20代の頃に向き合っていた死に比べて、今自分が向き合っている死は随分と切実なものになっているような気がする。まずは自分自身の老いや寿命のことを考える。そしてぼくぐらいの歳になると、いろんな人たちと永遠の別れをしなければならない時がどんどん増えてくる。親の死、友だちの死。
 この十年ぐらいで、ぼくは何度自分と同じ世代の仲間の死を知らされ、その通夜やお葬式にかけつけたことだろうか。自分よりもほんの少し年上の人もいれば、自分と同い年の人もいたし、自分よりもずっと若い人が生き急いでこの世を去っていったりした。そしてそんな仲間の死に何度も出会ううち、ぼくは自分の死や死そのものについてあれこれと考え、そこからいくつかの歌が生まれてきたのだ。「ぼくが死んでこの世を去る日」は、最初長い詩として書いたものだ。花が咲いて、いい天気の時に死ぬのはいやだというイメージは、高校生の時に聴いて強烈な印象を受けたジャック・ブレルのシャンソン「瀕死の人」から来ている。自分が死ぬ日のことを書こうと、かなり前から思っていたが、いざ詩にしたりすると、ほんとうに自分が死んでしまうのではないかと恐くて、なかなか書くことができなかった。詩ができあがってからも、今度はそれに曲をつけて歌うまで、やはり同じような恐怖から、かなりの時間がかかった。途中で引用している業平朝臣の古今和歌集の中の和歌は、死を前にした時の思いが五・七・五・七・七の中に込められた、悲しくも、普遍的な詩だとぼくは思っている。
「ぼくの遺書」は、70年代に渋谷のブラック・ホークというお店でシンガー・ソングライターやイギリスのトラッドのレコードをいつもかけて、その素晴らしさをみんなに教えてくれた松平維秋さんが亡くなり、そのお葬式に行った帰りに、最初の一節が生まれた歌だ。千歳烏山の区立の葬祭場で行なわれたそのお葬式は、宗教とは無縁で、松平さんが大好きだったイギリスのトラッド音楽が静かに流れる中、柩の中の松平さんはやはり彼が大好きだったシャーロック・ホームズの恰好をしていた。その時に、「ああ、ぼくが死んだらこんなお葬式をしてもらいたい」と心から思ったのだ。
 アルバムにはほかにも、直接的に死を歌った曲として、三輪政克さんがうんと若くして亡くなった時に作った「眠られぬ夜」があるが、残りの曲もどこかでみんな「死」に、というか「生きることと死ぬこと」と繋がっているものが多いとぼくは思っている。ぼくにとっては1978年の『また恋をしてしまったぼく』に続く、26年ぶりのアルバムとなる『ぼくが死んでこの世を去る日』。このアルバムで、ずっと歌いたいと思っていた「死」を歌えたから、次のアルバムを作れるとしたら、今度はまた「愛」について歌いたいと思っている。『愛と死を見つめて』という、映画化もされた大ベストセラー本が昔あったが、ぼくが見つめているのはまさにそのふたつなのだ。死の前に愛があり、愛の前に死があると、両者は表裏一体というか、ぴったりひとつに繋がっていると、ぼくは考えている。(中川五郎 2004)

◆制作者ノート
中川五郎は、高石友也、岡林信康、高田渡等と等しく日本フォークのオリジネイターである。
日本フォークの黎明期・六〇年代に発表された「主婦のブルース」「受験生ブルース」「腰まで泥まみれ」等は、未だ十代だった中川五郎の瑞々しい感性を湛えた名曲である。ボブ・ディラン、ピート・シーガー等、アメリカ反戦フォークを換骨奪胎して、この国に住む生活者の実感に見合ったものに作り換えてしまう手腕はけして並大抵ではない。中川五郎のソング・ライティングの才能なくして、この国のフォークソングが時代を超えたムーヴメントになり得たかどうか。実に心許ないのである。
七〇年代中盤に中川五郎は「二五年目のおっぱい」「また恋をしてしまった僕」の二枚のオリジナルアルバムを発表した。とくに前者は名盤の誉れ高い傑作である。そこには六〇年代の高揚した季節からとおくはなれた等身大の中川五郎がいる。けして居丈高にメッセージしない、水平な世界。最早十代ではない、三十代を目前にした、ちかく父親になろうとしている生身のフォーク・シンガーの内面が何の衒いもなくストレートに描かれていた。
中川五郎は十代だったフォークソングが年を重ねて、確実に成熟したことを証明したのである。
八〇年代、中川五郎は著述・翻訳の執筆に多くの時間を割き、唄の世界からは遠ざかっていたようだ。
八〇年代半ば頃から、ふたたびライブ活動を再開したものの、ついに八〇年、九〇年を通してオリジナルアルバムのリリースはなかった。かれは三〇代、四〇代の自画像をあらわさなかったのである。
二〇〇四年。世紀を跨いでいま。中川五郎は二六年振りにアルバムを発表しようとしている。
アルバムタイトルは「ぼくが死んでこの世を去る日」。
久しぶりと言うにはあまりに永いインターバルを措いて、五四歳の中川五郎はなにを表現してしようと しているのだろうか。むろん、十代の青春の反抗でもない。三十歳、而立目前の大人になることへの怯えでもない。率直に言ってこのアルバムを貫く大きなテーマは「死」なのである。それはこのアルバムに収録されている「ぼくの遺書」「わかれ」「眠られぬ夜」そして表題曲をお聴き頂ければ、即座にご理解頂けるだろう。言うまでもないが、誰にとっても「死」は不可避である。しかし、この国のポップスというフィールドのなかで「老い」とか「死」というテーマが正面切って取り上げられたことが果たしてあっただろうか。ほとんど皆無だったと言っていいのではないだろうか。
 いま、中川五郎は、その未踏の領域に毅然と足を踏み入れようとしているのである。それは彼の来し方がそのままこの国のフォーク史になってしまう現実をおもえば、中川五郎にとってこの道は避けては通れぬ一里塚なのかもしれない。けれども、中川五郎の足取りはけして重たくならない。むしろ、足取り軽やかに五〇代の青春を謳歌しているかのようだ。そこに中川五郎のあらたな決意を読むのは穿ちすぎだろうか。(神谷一義 2004)

収録曲:
1.ぼくの遺書 
2.いつも 戸口までだったね 
3.男の陰に女あり 
4.90センチ 
5.自分の感受性くらい 
6.湖のほとり 
7.わかれ 
8.眠られぬ夜 
9.ぼくが死んでこの世を去る日 
10. ミスター・ボージャングル

Musicians :
中川五郎 Vocal, Acoustic Guitar
イマイアキノブ Acoustic & Electric Guitar
渡辺勝 Piano, Organ, Acoustic Guitar
國仲勝男 Electric Bass
船戸博史 Contrabass
フジモトマミ Electric Bass, Acoustic Bass Guitar
つの犬 Drums
松村孝之 Percussion
関島岳郎 Tuba, Trumpet, Recorder etc.
中尾勘二 Klarinette, Saxophones, Trombone, Drums
近藤治夫 Bagpipe
向島ゆり子 Violin, Viola
HONZI Violin
良原リエ Accordion, Background Vocal
有馬忍 Background Vocal

[試聴]
1.ぼくの遺書


on-48 ぼくが死んでこの世を去る日 / 中川五郎

メーカー:オフノート
型番:on-48
JANコード: 4571258150480
価格:

3,080円 (税抜 2,800円)

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■ 商品説明

かつて仲間とともに過ごした「時代」への挽歌でもない、これからやってくる若き「世代」に遺す形見でもない。みずからに宛てて書かれた生き続けていくための遺書。うたは静かだが力強く、あらたな決意をものがたる。高石友也、岡林信康、高田渡らと肩を並べる日本フォークのオリジネイター、中川五郎。激動の四半世紀と自分史をひたすら見据え凝縮した唄の結晶。日本フォークの到達点がここにある。

■ 商品仕様

製品名ぼくが死んでこの世を去る日 / 中川五郎
型番on-48
JANコード 4571258150480
メーカーオフノート
製造年2004年



MEMO ぼくが死んでこの世を去る日 2018

ここ数年の中川五郎さんの精力的な活動には目を瞠るもののがある。ヒマなときに何気なく「友人」たちのFBタイムラインをながめているとかならず、ライブハウスで、ホールで、酒場で、集会所で、あるいは街頭デモで、五郎さんがどこかで歌っている様子にぶつかる。齢六〇を超えてなおも衰えぬ気力、歌に対する飽くなき情熱、その気魄にはただただ圧倒されざるを得ない。端から見れば暴挙にも見えるこの仕儀は、「ネバーエンディングツアー」、命尽きるまでツアーをつづけることを宣言したボブディランに倣ったのだろうか。それともう一人、やはり亡くなる寸前まで歌いつづけて天寿を完うしたピートシーガー(2014年逝去・享年94)の「デンジャラス・ソング」「歌わずにはいられない」精神が脳裏にあったのか。その晩年を訪ねた五郎さんは、フォーク・レジェンドのなおも燃え盛る不屈の闘志に深い感銘を受けたというからその出来事が大きなきっかけになっているのは想像に難くない。五郎さんが歌いつづける理由は他にも求められるだろうが、ともあれ、中川五郎が自身の定命を勘定にいれながら唄の旅に棲んでいるのはまぎれもない。その並々ならぬ決意と潔さが、世代やジャンルを超えて大きな共鳴を呼び、FBタイムラインに溢れているのだ、きっと。そして、中川五郎の歌に対する決意の深さを推し量る格好の一枚として本作はあるとおもう。中川五郎はこのアルバムの中で自身がこれまで辿って来た険しく困難な道のりを振り返り、さらにつづくだろう途を変わらずに歩きつづけてゆくことを思い定めている、何人もの同時代の死を乗り越えて。現在もたゆまず歌いつづける中川五郎にとって、本作は旅の一里塚であったかもしれぬ。が、この道標には中川五郎の行き先がしっかりと標されているはずである。なんと標してあるか、ぜひお確かめいただきたい。中川五郎は歌いつづけてゆく、今日も明日も。『ランブリンボーイ』の一節。「いま祈る 流れ者 あいつに 幸あれと/いま祈る 流れ者 この旅に 幸あれと」 2018.1.10


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