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記忘記 note/off note 2020-06-29


過去と未来からの声

散歩がてら都知事選公示掲示板を眺めるも、どの候補者の主張にも先見性の「煌めき」が感じられない。昔なら赤尾敏や東郷健らが候補者常連で狂気や逸脱も含めてそれなりの多様性を示していたが、現在は「制度」の檻に深く囚われた者の嗟歎にしか聞こえぬ。身体性を失った都市を浮遊する亡者たちの声。

1980年代初頭に一世風靡したYMO『テクノポリス』はカルチュラルシティ・トーキョーの華々しい宣言だっただろう。この一曲全編を貫く「TOKIO」のくぐもった加工音声が当時は「Don't you know」に聞こえて、知られざる都市の回路を示したはずだが、現在は「だっちゅ〜の」にしか聞こえぬ。「東京だっちゅ〜の」という悲鳴。

都知事選の時期になるといつも、20代にすれ違った赤尾敏氏を思い出す。銀座・数寄屋橋で人待ちしながら街の景物だった氏の演説を聞くと話に聞いてると私を認めて向き直り、一点集中で熱く語りかけられたのである。その後も一度だけ同様な機会があり、その時は宣伝車を降りてきて「いつもありがとう」と握手を求められた。愛国者の手のぬくもりと声。

風のアナキスト・竹中労さんに『右翼との対話』(4981年)という著書がある。新右翼民族派と呼ばれる愛国者達との語らいを纏めたものだ。竹中労は対話を軸に左右共闘で時代閉塞の現状を打ち破る大状況を創出しようとしただろう。現政権は「右」であっても売国奴。愛国者と売国奴の溝はさらに深い。いま、竹中労の声が聞こえるか。

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