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記忘記 note/off note 2019-01-08



いとうたかおの煌めき

名古屋在住の友人・高山富士子さんから昨年リリースされたいとうたかおさん久々のアルバム『そうかい』(OTASKE RECORDS / OR-18001)をおお送りいただく。いとうたかおさんは、人と時代に誠実に向き合って唄が紡げる数少ないうたうたいの一人だ。弾き語り中心(曲によってフィーチャーされるヴァイオリン、ペダルスティール、アコーディオン、ギター、ベース、ドラムスの適確でさり気ないサポートは秀逸、唄からいい味を引き出しているが)の本作を一聴していとうたかおのうたうたいとしての「持続の意志」を強く感じた。同世代のうたうたいたちが年を重ね、かつての輝きを喪い失速していくなか、いとうたかおの唄とギターの音色は光度を増し、眩いほどキラキラ煌めいて時代の暗闇をくっきり照らし出す。が、いとうたかおの歌声は八つ当たり気味・声高に時代を告発したり、闇雲に他者を弾劾したりはけしてしない。あるがままに世界を眺めて肯定と否定とがないまざった自問自答をひたすら繰り返すだけだ、「そうかい」「そうかい?」「そうかい」と。いま、いとうたかおさんのうたが発信する「自問自答」と「異和」のメッセージはわたしにとってとても切実に響くし、同時代を生きる多くの友人たちと共有し分かち合いたい大切なものだ。「フォーク・オブ・エイジス」同世代の唄仲間、さかうえけんいちさん、瀬戸口修さんの楽曲を採り上げてくれたこともうれしいが、何と言ってもアルバム冒頭を飾る「いつか」(高田渡)にはまいった。2004〜5年ごろ、いとうさんとさかんに旅したエミグラント「夢の隊列」ツアーの渾沌と喧噪の夜を懐かしく思い出した。ひさしぶりにいとうたかおさんと会って、グラスを傾けながらゆっくり話がしたくなったな。

富士子さん、新年のステキな「贈りもの」、どうもありがとうございます。 2019.1.8

[付記]
本作6曲目「チークダンス」の一部に無頼のシャンソニエ・ひがしのひとしさんが同伴者・藤村直樹さんに贈った「カメのいる夜」の一フレーズを微かに認めることができる(アコーディオンがフィーチャーされた曲調もひがしののそれを想起させるが)。このわずかな痕跡は、うたうたい・いとうたかおから藤村・ひがしの、先逝く同時代人へのオマージュ、「献杯」なのだと勝手におもいたい。


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