琉球民謡に進駐する前未来型歌謡。待望のジンタシリーズ第二弾!
阪神淡路沖大震災、沖縄米軍基地問題、新宿ホームレス強制排除……、
打ち続く暗い時代相を唄ひとつで真っ向ひた押しに立ち向かう心映え。
いま、時代を烈しくシャッフルする大工哲弘、渾身入魂の唄声を聴け。
バック・トゥー・ザ・フューチャー島うた。名盤「ウチナージンタ」の続編。前回にもましてパワーアップした豪華サポート陣は鬼才・梅津和時を筆頭に、大熊亘、向島ゆり子、ストラーダ、たま、新田耕造率いるドラマーズ等、一癖も二癖もある超個性派揃い。管・弦・打楽器が精緻に紡ぐ極上のアンサンブルにのって時代を根底から烈しくシャッッフルする大工節、「島うた」「歌謡曲」の殻[をかぶった前未来音楽「ジンタワールド」の炸裂だ! 1996年作品
1.美しき天然(チクオンキMIX)
2.インターナショナル
3.ゴンドラの唄
4.ロンドンの街角で
5.生活の柄
6.ストトン節
7.復興節
8.愛の子守唄
9.鴨緑江
10.男のいのち
11.揃った節
12.六調
13.がんばろう
14.えんどうの花
15.美しき天然
大工哲弘 唄 三絃
大工苗子 唄 箏 囃子
梅津和時 alto saxophone, bass clarinet, 胡笛
大熊亘 clarinet, xylophone
向島ゆり子 violin, accordion ,melodica
久下惠生(ストラーダ) drums,cymbal
桜井芳樹(ストラーダ) acoustic guitar, electric guitar, mandolin
関島岳郎(ストラーダ) tuba,trumpet
中尾勘二(ストラーダ) soprano saxophone,trombone
知久寿焼(たま) 唄 acoustic guitar, mandolin
石川浩司(たま) 唄 percussion
滝本晃司(たま) contrabass
森俊也 accordion, horn, melodica
川口義之 tenor saxophone, bariton saxoohone, recorder
多田葉子 alto saxophone
新井田耕三(ドラマーズ)drums
小林雅之(ドラマーズ) drums
梶原徹也(ドラマーズ) drums
杉山章二丸(ドラマーズ) drums
鈴木俊之(ドラマーズ) drums
新垣優子 囃子
西園珠枝 囃子
屋嘉部充 太鼓
Produced by 梅津和時
[試聴]
2.インターナショナル:
■ 商品説明
琉球民謡に進駐する前未来型歌謡。名盤「ウチナージンタ」の続編。前回にもましてパワーアップした豪華サポート陣は鬼才・梅津和時を筆頭に大熊亘、向島ゆり子、ストラーダ、たま、新田耕造率いるドラマーズ等、一癖も二癖もある超個性派揃い。管・弦・打楽器が精緻に織りなす極上のアンサンブルにのって時代を烈しくシャッッフルする大工節、「ジンタワールド」の炸裂だ!
■ 商品仕様
製品名 | ジンターナショナル / 大工哲弘 |
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型番 | on-12 |
JANコード | 4571258150121 |
メーカー | オフノート |
製造年 | 1996年 |
MEMO ジンターナショナル 2018
本作は『ウチナージンタ』につづく「ジンタ」シリーズ第二弾として1996年にリリースされた。
本作を制作する前年は阪神淡路沖大震災からはじまり、米兵婦女暴行事件に端を発した沖縄米軍反基地闘争の昂揚、新宿ホームレス強制排除…と転変し連鎖する時代相はわたしたちの足下にも暗い影を落としただろう。が、「歴史」を繙き、「世界」規模で俯瞰するとき、わたしたちを取り巻く劣悪な環境は、悲喜こもごもに繰り返す歴史の必然であり、たったいまも世界規模で同時進行している諸現象、シンクロニシティの一事例であることに気付くはずである。ならば、それを解決する方途として、唄は、音楽は、あるいは言葉はいま、なにをなし得るか…。
もし、「ジンタ」という音楽の成り立ちが舶来西洋音楽にたいする身体的受容が生んだ和洋合作の大衆音楽という定義に相違なければ、いまこそわたしたちは「ジンタ」の機能をさらにヴァージョンアップして「歴史」と「世界」へ回路を繋がねばならぬと考えたのである。ゆえにわたしたちが本作のタイトルを『JINTA INTERNATIONALE ジンターナショナル』としたのはモデルチェンジを示唆したのであって、単に革命歌「インターナショナル」を収録リストに加えたからではない。大工はそれを証明するように、阪神淡路沖被災地で「復興節」を歌って被災者の心を慰藉したし、地元沖縄の反基地闘争集会では「がんばろう」「沖縄を返せ」を高らかに歌い上げて大衆の士気を鼓舞した。さらに新宿西口公園での反対集会でも「生活の柄」をしっとりとうたい、野宿者たちの涙を誘ったのである。
音楽家・篠田昌巳が生前、盟友・こだま和文の「音楽になにができるだろう」との問いかけに「微力なんだよ、でもやるんだよ」と答えたというが、まさに然り。音楽は、唄はたしかに微力であろう。だが、一人の魂の奥底に一点の燈りを確実に灯すことはできる。それだけでいい。「星火燎原」、小さな蛍火のごとき焔だからこそ、かならず曠野を灼き尽くすのだから。
「ジンタ―ナショナル」から22年、たったいまも世界は「歴史」の錯誤を破滅的に繰り返している。ならば、わたしたちもそろそろ、「ジンタ」のモデルチェンジをおこなわなければならぬ。タイトルは決まっている、『JINTA EARTH ジンタ―ス』だ(語呂が悪ければ「EARTH JINTA」でも可)。いまこそ、地球規模の「ジンタ」の創出を、そして民衆の歌声の潮流を!
2018.8.23